視点は人権・視線は共生!

おおむた障害者応援センターの歩み

 

 1985年。在宅の重度障害者と数人の介護者で、ささやかに「大牟田障害者応援センター」は誕生しました。

 事務所もなく、人手もなく、お金もなく、差別と偏見の波高き娑婆の海に繰り出すには、頼りない船出ではありましたが、「障害者の自立と解放」の帆を張り、船室を選ぶ自由より航路を選ぶ自由を夢見た私たちは、エンヤコラと漕ぎ出したのでありました。

 「生まれたこの町で市民として生きていきたい」「施設や親懸かりから抜け出して自立したい」「私が障害がなかったら生きたであろう生き方を、障害を持ったことであきらめたくはない」「障害者も地域の中であなた達と共に生きていきたいのだ」

 知的障害を持った人、精神障害を持った人、身体障害を持った人、今まで生き方を決めつけられていた私たちが、あきらめない闘いの狼煙をあげたのでありました。

 在宅訪問などで、外出困難な障害者と出会ったり、施設の障害者と出会ったり、介護者を増やすために、コンサート・講演会・映画上映・花見・キャンプなどなど、太鼓叩いて人様寄せて、私たちの志や思いを伝えていったのであります。

 「人が動けば人に出会う」。熱い志をもったボランティアの人たちが、いつのまにか風のように、花のように寄り添い、いつのまにか事務所ができ、共同作業所ができ、気がつけば13年が経過していました。

 1998年。20世紀が今終焉を迎えようとしている今この時、私たちの航海は未だ夢の途中ではありますが、航海の中で知り得た様々な状況や、ボランティアの人たちの出会いの中で、私たちの志も、思いも、広がりと豊かさを身につけてきたような気がします。

 視線は「人権」視点は「共生」。人が人として生きる事を保障するシステム作りと、それを支える人としての「文化」を、空気のように作り出していきたいと思います。

                     おおむた障害者応援センター一同